わたしにむかたこと心私、たぶ
"それじゃない"
"心配しないで。うちにさえあと過ごしていた時代の
妻がもう忘れたはずがない。しかし、妻
はもうすっかり忘れて食べたふり行動した。少なくと
も表面上はそうだった。そんなに長くも
いない過去の話をしながら夢のようだという言葉で時間の単位を限りなくヌルクォ
とる癖ができましたし、語尾に "これがどのように用意した家なのに......"ながら舌をチャゴンた。
そういえばそうだ。一体これはどのよ
う用意した家なのか。私より妻の
方からお答えするときの姿勢がはるかに堂々になるそうな問いだった。
視聴裏山銀行の住宅に引っ越して来るまで、我々は、ただ副市長の
近くに住んでいた。息の根を締めたように鈴なりになっからみ